京つけもの西利

三月〈弥生〉

春分【しゅんぶん】

3月20日頃

太陽が真東から昇り真西に沈む、昼夜の長さがほぼ同じになる日です。

今月の京都

味覚で感じる春“桜の塩漬”

京都には桜の名所が数多く存在し、毎年この季節になると桜の開花が待ち遠しくなります。そんな桜を味覚でも楽しめるのが桜の塩漬。摘みとったばかりの花をひとつひとつ丁寧に塩漬けすることで桜の香りがぎゅっと閉じ込められるといい、その香り高さと見た目の華やかさから、和菓子や料理などに添えて楽しまれるのだそう。中でも桜の塩漬を入れた器に、お湯を注いで飲む「桜湯」は、お湯の中でふわっと花弁がほぐれ、なんともいえない趣が感じられます。「花開く」という縁起の良さから結納や結婚式など、お祝いの席でいただくことも多いようです。桜で食卓を彩り、春を存分に味わってみてはいかがでしょうか。

【監修】
植物遺伝学者/京都府立大学文学部教授/農学博士
佐藤 洋一郎

京の歳時記

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いまが旬の京漬物

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